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一昔前(わたしが子どもだった頃・・・)はハーフって言うと珍しい存在でしたが、現在の日本では、30人に1人が父または母が日本人以外とのことで、ハーフの人口がどんどん増えている模様。ミス・ユニバース日本代表の宮本さんも日米ハーフだし、ハーフの芸能人をテレビや雑誌で見かけない日はないくらい、日本社会でハーフの存在が当たり前になってきている感じでしょうか?まだ過渡期かな?まぁ、自分の腹の中の子もハーフなので、ハーフが活躍しているのを見るのは素直に嬉しいです。
妊娠中から「ハーフの子はゴージャスだよ」(アジア人、白人の両方から言われる)、「両親の遺伝子が遠いから強い子が生まれるよ」と信憑性のない事をよく言われていますが、まぁお世辞もあるだろうし、内容がポジティブなので言われて悪い気はしません(チビは腹の中でプレッシャーを感じているかもしれないが)。わたしの思いとしては、ハーフだからとか関係なく、健康に生まれて育ってくれれば何よりだという感じです。
しかし、医療的な問題として、アジア人×白人(異人種間)のハーフだから確実に抱えるリスクがあります。それは、仮に白血病に罹った場合、同じ白血球の血液型(HLA型)の骨髄提供者(ドナー)を見つけることが極めて難しくなるということ。
このHLA型というのは、父親と母親からそれぞれもらった血液の遺伝子の組み合わせ(全4通り)で決まるそうで、遺伝性のため、同じ人種から見つかることがほとんどだそう。そのため、ハーフでない日本人同士の場合、非血縁者からマッチしているドナーが見つかる確率は90%、白人の場合は80%とけっこう高い。それが、アフリカ系(バックグラウンドに多様性がある)になると5%弱になってしまう。更に、人種的に複雑なハーフなどでは、この確率が更に下がる(7万分の1以下とか)。。。
マッチする確率が非常に低いという問題がある上に、ドナー自体が少ないので、ハーフが白血病に罹った場合の絶望感は想像に易いでしょう。我が子がそのようなことになったら・・・と考えるだけで胸が張り裂けそうになります。
わたしは、ネットサーフィン中偶然にこの子の存在を知り(FB→A Match for Bay- Rally4Bay)、ハーフと白血病の問題を考えるようになりました。しかし、わたし自身はハーフではないので、ハーフの人々のためにドナーになることはできません。それでは他に何かできる事はないか。
ありました。臍帯血の提供(PUBLIC CORD BLOOD DONATION)です。
骨髄移植と比べると弱い部分もありますが、HLA型が完全に一致しなくても移植が可能など、メリットもあり、何よりもマッチするドナー数が少ないハーフにとっては臍帯血の存在が残された希望の灯火となります。臍帯血は、細胞提供者(ドナー)の負担がなく、HLA2座不一致でも移植が可能なことなどから、造血幹細胞の有力な供給源と考えられている。 問題点としては、臍帯血に含まれる造血幹細胞の数が骨髄や末梢血動員幹細胞に比べて少ないために、生着不全(造血幹細胞が定着しないこと)の確率が骨髄・末梢血動員幹細胞に比べて高いことや、造血の回復が遅いことがあげられる。含まれる造血幹細胞数の多寡が移植の成否を分ける重要な要素となるため、採取された臍帯血の全てが移植に利用できる訳ではないこと(採取された細胞数が少ない場合は移植には用いられない)、特に成人の患者への適応症例はまだ多くはなく、骨髄移植に比べ知見が少ないことなどもあげられる。 が、造血幹細胞数の少ない臍帯血も、幹細胞を増殖させた上で移植したり、複数人の臍帯血を一緒に移植する「カクテル移植」が試みられるなど、問題を克服する努力も行われている(Wiki)
なお、アメリカでは、パブリックへの提供ではなく、自分の子どもや家族の将来のために自分の子の臍帯血を採取して預けるという臍帯血バンク(有料)も流行っています(こちらなど)。自分の子どもの将来を思ってこその親の気持ちはよくわかるので、そういう選択肢もありかなと思います。
ただ、わたしの場合は、健康に生涯を全うするかもしれない(現在危機がない)チビのために臍帯血を保存するよりは、今困っている(命が尽きようとしている)ハーフの人たちのために彼の臍帯血を役立てたいと思う気持ちが強かったし、わたしと同じように思う人が増えれば、巡り巡ってチビに何かあったときに助けを得られるのでは?という善意の輪(Pay it forward)的なものを信じる気持ちがどこかにあるので、迷わずパブリックへの提供を選びました(かと言って、これを他人に強要しようとかではありません。それぞれの家族がそれぞれの考え方を持っているし)。
以下、臍帯血の提供の手続きについて
わたしの産院では独自に臍帯血の採取は行っていませんが、キットを持ち込めばその後の手続きをしてくれるとのことだったので、個人で調べて、キットを取り寄せることにしました(→ここに連絡を取りました)。
提供をするためには、妊娠34週目になる前に所定の登録手続きをしなければいけなかったので、32週あたりで気付いたわたしたちはけっこう焦りました。しかも、ペーパーワークが結構たいへん。。。過去に滞在した国とか期間を調べたり、自分の担当医のサインが必要だったり(用紙はダウンロードできます→ここ)、いつも通りバタバタと準備。
準備した書類を郵送した後、向こうから確認の電話がかかってきます。これは子ども(胎児)の母が直接回答しなければいけないので、英語が苦手だとしても自分で対応するしかありません。まぁ、聞かれることは簡単で、自分の誕生日を答えて本人確認した後、内容を理解しているか、質問はあるか等、ちょっとしたおしゃべりをするだけです。
後日キットが郵送されてきます。
キット |
中にはこのような物が入っています |
産む当日、これを持って産院へ行けばOK。直前に書類へのサイン等、細々としたやることはあるみたいですが、旦那の手を借りて(陣痛とかで余裕があるか不明なので)やればいいかな〜と思っています。
「チビのしっぽが役に立つな〜」と、へその緒をへその尾だと勘違いしているジョータ(面白いから指摘しないわたし)。当日は無事に臍帯血が採取できるといいな〜。
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【追記】
出産当日は陣痛で悶てバタバタの中、キットは忘れずに持って行きました(歯ブラシとか洗顔セット丸ごと忘れたが・・・)。その後の手続については、病院が手際よくやってくれました。へその緒はジョータが切ったのですが、わたしとチビが知らない内に採取されていたみたいです。
もし再度出産する機会があれば、またやりたいと思っています。
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【追記】
出産当日は陣痛で悶てバタバタの中、キットは忘れずに持って行きました(歯ブラシとか洗顔セット丸ごと忘れたが・・・)。その後の手続については、病院が手際よくやってくれました。へその緒はジョータが切ったのですが、わたしとチビが知らない内に採取されていたみたいです。
もし再度出産する機会があれば、またやりたいと思っています。
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