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さて、今日はアメリカでの初めての妊婦健診について。わたしはこれが初産なので、アメリカで初めてというか、人生初。どうなることやら・・・
まずは予約
妊娠を確かめたのが9月23日。このとき既に5週目。日本のサイト(これなど)を見ていたところ、「妊娠したらすみやかに健診を受けることが必要です」と書かれていることが多く、しかも、流産の可能性の高い初期は1~2週間ごとに健診を受ける、となっていたので、旦那を急かし、保険と提携している病院の産婦人科(英語ではOB/GYNと呼ぶ)を調べてもらい、早速予約の電話をすることにしました。しかし、電話に出た受付のおばちゃんから返ってきた言葉は、
「妊娠8週過ぎないと予約は受け付けてないのよ~。」
「・・・・。でも、正常妊娠の確認とか早い時期に必要じゃないのですか?」
と尋ねると、
「問題があれば、何らかの症状が出るし、そういう緊急のときは予約無しでいつでも病院に来ていいのよ~。でも現時点で腹痛とか出血とかの問題は無いんでしょ?」
「えぇ、今は何も問題ありません。」
「それじゃ、今来てもらっても何もする事ないわよ。ウルトラサウンド(日本で言うエコーのこと)にも何も映らないしね~。」
「あ、そうなんですね。。。」
結局、予約は妊娠9週目に入る10月20日になってしまいました。約1ヶ月後。。。長い。初診までの間はDHA入りの妊婦用ビタミン剤を飲みなさいというアドバイスをもらいました。(ちなみに、ビタミン剤ですが、わたしは妊娠前から葉酸だけは毎日摂取していました。妊娠前~妊娠3ヶ月までの葉酸摂取により、二分脊椎症の可能性が減るという情報があったからです。)このアドバイスに従い、葉酸だけのビタミン剤から妊婦用のものに切り替え、その後ずっと飲んでいます(こちら。一錠がすごく大きいので、つわりの時期は飲むのが辛くて苦しみました・・・)。
日本で妊娠されている方のブログ等を色々拝読したところ、胎嚢が確認できた~とか書かれていて、ちょっと羨ましくなりました。一方で、「まだ何も見えないから1週間後に来いと言われて不安」とか「平均より胎嚢が小さいから流産しないか不安」とかいう内容も多く、何も問題が無いのに、早い時期からウルトラサウンドやりすぎて、それが不安感を煽ってるのでは?とも感じました。「胎嚢なんのこっちゃ?」という感じで、のほほんと初期を過ごすアメリカの妊婦生活がわたしには意外と合っていたのかな。まぁ、何も問題が無い妊娠だったからこそ言えることですが。
ちなみに、「問題が無ければ日常生活は今まで通りで大丈夫」というアドバイスももらったので、全て自分の判断で自己責任だよね、と思いながら、アメリカの情報ではOKだったので、プールに入ったり、性生活もそのまま続けたり、今までとほとんど変わらない生活を送っていました。つわりの到来と共に、否応無しに今まで通りの生活は送れなくなりましたが(人体は良くできてるよ)。
そして、待ちに待った初診の日。つわり真っ只中。げっそり痩せてフラッフラの状態での来院。妊婦と言うより、何か重い病に罹患した人のような姿でしたが、心の中は初めての妊婦健診に対する期待で満ち溢れていました。ジョータも仕事を早々に切り上げて、付き添ってくれました。
病院は、内装もスッキリ清々としていて、病院臭くなく、まるで美術館みたい。
ロビー。広々としています。 |
予約制と言うこともあって、全く混雑しておらず、わたし達の他にはインド人のカップル二組とアジア人のカップルだけでした。
問診表記入
受付で予約のことを話すと、問診表への記入を求められました。これには、自分や両親の現病歴と既往歴、遺伝性疾患の有無等を尋ねる項目がありました。さすがに医学系のテクニカルタームはちんぷんかんぷんなので、ジョータに記入をお願いすることになりました。今年の2月の婦人科検診で見つかった子宮頚管ポリープとその切除のことだけ特筆事項として書いておきました。なお、両親の人種についての質問で、なぜか「白人」の選択肢が存在せず、ジョータが「ベイエリアだとそこまでマイノリティーなの!?」と驚きながら、その他にチェックしてホワイトと記入していてたのが面白かったわ。また、パートナーへの情報開示についてのサイン項目があったので、全て開示OKにしておきました。
体重・身長測定
その後、少し待ってから名前を呼ばれたので、看護師さんに導かれて待合室から医療セクションに移動。廊下に置いてある体重計と身長計でそれぞれ測定。服や靴はそのまま。テキトーな国アメリカ。自分の体重と身長がポンドとフィートになっているから全く感覚がわからない。「つわり前は何ポンドだった?」と聞かれて、答えに窮し、固まるパグ子。ジョータがキロからポンドに変換して答えてくれました。そう言えば運転免許証に書いてあったわ、と後で思い出したけど、もう遅い。
看護師による血圧測定と問診
その後、個室に案内され、看護師さんに血圧の測定をしてもらい、最終月経の日にちと月経不順は無いかという質問を受け、その後、医師が来るまで部屋でジョータとふたりきりで待つことになりました。
アメリカの病院は個室が一般的。プライベートな感じ。付添人も当然一緒に入れます。 |
検査着への着替え
医師を待っている間に、服を下着含めて全て脱ぎ、布でできた背中で縛るタイプの検査着(?)に着替えます。というわけで、アメリカの場合、どんな服装で健診に行っても大丈夫。
先生登場
着替え終わってジョータと雑談しているところに先生登場。中国系の女性の先生。とても愛想が良く、優しい感じ。同じアジア系だから親近感沸くし。会話はもちろん英語。いざという時の通訳(=ジョータ)はいるものの、彼だって産婦人科用語に長けている訳じゃないから、基本自分で頑張るしかない。このときのために、子宮、膀胱、胎芽、胎児等の英語名、つわりのもろもろの症状等の単語を詰め込んでおきました。妊娠本も極力英語のものを読むようにしました。その甲斐あって、言われていることはほとんど理解できたわ。こちらの質問にも時間をかけて真摯に答えてくれるので、安心できました。
乳がん検査と内診
さて、遂に、健診台に乗るときが来ました。まずは上半身の検査着をずらして、乳がんの触診による検査。その後、内診。日本みたいに腰から向こうはカーテンで見えない、などということは無く、足に半透明の紙をかぶせて隠すのみ。わたしの下半身の向こうに椅子が置いてあり、内診状況が丸見えの場所にジョータがボケッと座っていたのですが、さすがに先生から「頭の方へこれる?」と言われていました・・・。子宮頚管ポリープの再発は無いという事で、その後すぐに経膣エコーに移る。検査項目毎に先生がコメントしてくれるので、「今何やってるのよ~」という不安がなくて良いです。
エコーの器具を入れると、画面に何やら砂嵐のようなものが・・・その後、先生から「ベイビーいたわよ~」と言われ、指差す先を見ると・・・いたっ!もうちゃんと人間っぽい形してる!頭丸い!そして、ドクドクではなくシュカシュカという不思議な音の心拍もちゃんと確認できました。一分間に180とのこと。CRL(胎児の座高)は約2センチ。週数通りの成長とのことで、出産予定日も5月26日に確定しました。
「Congratulations~!!!!!!」
と何度も先生から言われ、わたしもジョータもニンマリ。今まで本当に腹にいるのか、ちゃんと生きているのか不安でしたが、ほっとしたと同時に、親になるんだな~と実感した瞬間でした。
その後、先生から今後の流れを説明され、妊娠出産情報冊子と妊婦クラスの案内そして胎児スクリーニングの案内をもらい、病院を後にしました。帰りの車の中でふたりとも上機嫌だったことは言うまでもありません。
以上、アメリカ初妊婦健診レポートでした。
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【後日談】
あの頃お腹の中で2センチだったチビが今ではつかまり立ちしてキャッキャキャッキャと笑ってる。初診からここまで、本当に順調に進んでくれて、わたしは本当に幸せだと思っています。今でもたまにジュリアンの胸に耳を当てて心臓の音を聞き、愛おしさを噛み締めます。ドキドキだった初診の日、あの初めて聴いたシュカシュカ音、一生忘れないよ。
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