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今回は、わたしが妊娠するまでの経緯についてお話したいと思います。
今年の3月に東京からベイエリアに引っ越してきたわたしたち。東京でふたりで暮らしていた期間は4年半ほどになりますが、その間は、全くと言っていいほど子どもが欲しいと思ったことはありませんでした。最初の1年はふたりとも職探しや経済的基盤の整備に忙しかったし、その後もキャリアアップや趣味の旅行に夢中で、いつか子どもを作りたいな~と漠然と思っていたものの、現実的に子どもを産み育てるということを計画したことは皆無でした。だから当然にがっつり避妊をしていたわけです。
それでも、いつかの妊娠のために、自分なりに知識を蓄え、下準備はしておりました。具体的には、「ピル」と「婦人科での定期チェック」です。
ピルについては、避妊のためのものと認識されている方がほとんどかと思いますが、生理痛を軽減し、月経周期を整えてくれるし、子宮内膜が厚くなるのを防ぐので、子宮がん等のリスクを下げるなど、様々な効能があります。そして、妊娠との関係で言えば、排卵を抑制してくれることから、卵巣の損傷・卵子の劣化を食い留め、比較的長期間ピルを服用後に止めた場合、妊娠しやすくなるとのことです(詳しくは→これとか)。
わたしはピル(マーベロン)を26歳から服用していました。飲み始めた目的は、約1週間続く過酷な司法試験の最中に生理が来ると困るので、生理をずらす為。その後、生理が予測可能で旅行に行くときに計画立てやすいし、もしもの時には簡単に生理の日にちをずらせるし、避妊にも役立つし、止めた後妊娠しやすくなるし、オイシイ事ばっかということで続けていました。
婦人科での定期チェックについては、大学院在学中から2年に1回くらいのペースで子宮頸ガンの検診を受けていました。実は、わたしが中学に入学する頃、母が子宮筋腫で子宮を全摘出したことがあったので、「こういう病気は他人事ではない」という意識が強かったことも、婦人科検診を積極的に受けることにつながりました。
更に、自分の人生の送り方として、20代は学業とキャリアを中心にしたいと思っていたので、必然的に妊娠時期が30歳以降になることを予測し、欲しくなったときにできるような身体状態にしておくことを意識していました。渡米前は、婦人科検診フルコースを受けました。このときに、子宮頚管ポリープが見つかり、その場で切除して検査に出し、良性だと言われて(まぁ、子宮頚管ポリープのほとんどが良性のものですが)安心しました。
婦人科検診の際には、内診があるので、これが嫌だわっていう人が多いと思いますが、一瞬の羞恥心よりも一生の健康です。それに妊娠なんてすると恥ずかしいとか言ってられないこといっぱいあるしね。
そういうわけで、昔から意識はしていたのですが、実際にジョー太さんと一緒に妊娠を計画し始めたのは今年の8月中旬でした。ベイエリアに引越し後、最初の頃は海外生活に慣れること、英語力を伸ばすことで精一杯だったので、東京時代に引き続き子どものことを考える余裕もなかったのですが、6月くらいに一度順調だった生理が遅れ(もうピルは飲んでおらず、避妊は専らコンドームでした)、そのときに子どものいる生活を想像したことから、少しずつ妊娠することを現実的に考え始めました。結局このときは単なる生理不順だったけど、「もしかすると・・・」と色々想像を巡らしている内に、「あぁ、わたしそろそろ子ども欲しいのかも」って自分の潜在意識に気づいた感じです。
ジョー太はと言うと、月にふたりの5周年記念があり、周りの友達も最近続々とパパになっているし、仕事でも昇進して本社で順調にキャリアをアップさせていることから、そろそろ作ってもいいかな、って思ったみたいです。
そして、8月18日にわたしの最終月経が開始し、月経後避妊を止めたら、一周期目でチビが宿りました。健康で若い男女が排卵日に合わせてセックスしたとしても、妊娠する確率は20パーセントくらいらしいので、そこまで若くないわたしがあっという間に妊娠したのは、ピルや検診のおかげもあったかもしれませんが、何よりもラッキーだったんだと言えるでしょう。まさかこんなすぐにできると思わなかったので、モントレーのオクトーバーフェストでビール飲んだり、9月15日の誕生日にはシャンパン飲んだり、チビよ、こんな母でごめん・・・って感じです。
今思えば、9月の生理が遅れる前からなんとなーく兆候があった気がしなくはないですが、妊娠検査薬を初めて使用したのは生理開始予定日の5日後でした。検査薬はジョー太と一緒に買いに行き、わたしがおしっこをする一部始終を含め(えぇ、ふたりの間に羞恥心は存在していません)、ジョー太も立ち会いました。そして、おしっこを掛けてから数秒でくっきり陽性の判定が出たのでした。
最初、ちょっと信じられない気持ちでふたりでポカーンとして検査薬見ながら立ち尽くしていましたが、少しずつ現実を受け止め始め、なぜか笑いが止まらなくなりました。ジョー太は、「これ5分待てって書いてあるけど、5分して消えたりしないよね?ね?」とバカなこと言ってたし。
こうして、わたしの腹にチビはやってきたのでした。
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