2016年2月29日月曜日

ジョータのビフォーアフター【2014年12月4日】

以下は2014年12月4日に書いた記事です。

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今日は、来年ダディーデビューする予定のジョータの変化について書きたいと思います。

一般的に、男性の場合、女性みたいに腹の中で子どもを育てるわけでもなければ、体調の変化も直接体験するわけじゃないから、子どもを迎え入れる事の実感が湧きにくく、「子どもが生まれてからやっと父性が芽生え始めたよ~」って人が多いような気がします。

わたしの父も、母の妊娠中は全く父親になるという実感が無く、わたしが生まれて、抱いたときに、やっと「お父さんになったんだ」って自覚が生まれたって言っていました。それでは、うちの旦那は今のところどんな様子かと言うと・・・


まず、比較のために、わたしが妊娠する前のジョータについて。一言で言うと、子どもに無関心。子どものいる友達の家に遊びに行っても、自分から子どもに話しかけたりは一切せず、まるで存在しないかのように振舞う。デパートの子ども服売り場の前を通ったとき、わたしが「赤ちゃんの服可愛いね~」と目を細めながらジョータに話しかけると、固まる。そして、急いで通り過ぎようとする。こんな感じだったので、そもそも子作りに賛成したことが奇跡のような気がしていました。

わたしの妊娠がわかってからのジョータ。電光石火のスピードでチビがやってきたということもあり、最初は喜びよりも戸惑いの方が大きいような様子でした。しかし、わたしのつわりが始まると、これはただならぬ事態だと思ったらしく、非常に献身的に尽くしてくれました。

まず、仕事は毎日6時前に終わらせて帰ってきてくれる。仕事帰りに日系スーパーに寄ってわたしの欲しがっているものを買ってきてくれる。ほぼ寝たきりのわたしに代わって家事全般をやってくれる、などなど。仕事中も、「生きてる?」など気遣うチャットを頻繁に入れてくれて、たまにウザいと思ったこともありましたが(だって体調悪かったからね)、精神的な支えになってくれました。

ジョータがいてくれたから、外国にいて両親に頼ることもできない中での辛いつわりを乗り切れたと思っています。先週、東京でジョータに会った両親が、「パグ子の世話をしてくれてありがとうね」と言ったところ、ジョータは「パグ子のためじゃなくてチビのためですから」って答えたそうです。わたしの酷いつわりが彼の父性の扉を開いたのであれば、あの苦しみも無駄じゃなかったと思えるわ。

ジョータの父性を一番刺激した出来事として、妊婦健診があります。アメリカでは、ほとんどの妊婦がパートナー同伴で診察に来ているのですが(わたしが見かけた限りほぼ100パーセント)、彼も健診は当然に一緒に行くものとして、仕事も中抜けしたり早退したりして付き添ってくれています(上司も同僚も奥さんが妊娠したときは健診に付き添っているので、皆理解があります)。そして、当事者として医者から説明を受け、超音波映像も一緒に見ているため、たとえ自分の腹の中に赤ちゃんはいなくとも、身近に成長している生命があるということを実感しているみたいです。そういえば、わたしが胎児の時代は(←なんか不思議な表現だな)、超音波が普及していなかったみたいで、母も父も、生まれるまでわたしを見たことがなかったと言っていました。そういうこともあって、父はわたしがいることを実感しにくかったのかな~と思います。

医者からもらった超音波画像を見つめて、「チビのあんよはしっかりしてるよね~」とか言っているジョータが微笑ましくもあり、日本語の幼児言葉まで操ってちょっと気持ち悪かったりもしています・・・。

そして、妊娠前と大きく変わったところは、他人の子どもにも興味を持つようになったこと。先日、日本在住のイギリス人の友人に日本人とのハーフの赤ちゃんが誕生したのですが、自ら率先して絵本を選んでプレゼントしていました。しかも、家にお呼ばれして、出産や育児のアドバイスを色々聞いてきたとか。また、東京オフィスに顔を出し、妊娠15週の元同僚とランチをした際には、「もうつわってないの?」とか質問して、「どうしてそんな日本語知ってるのよ」って突っ込まれたとか。最近は「世の中には子どもや妊婦がけっこういっぱいいるもんだね~」なんて、視線の矛先が変わってきたり。

観る映画にも変化があって、この前は『そして父になる』『クレイマークレイマー』『Neighbors』を観ていました。どれもちょっと特殊な状況設定ですが・・・。

こうして変化し続けるジョータ、チビが生まれたらどんなダディになるのでしょうか。そんな変化もわたしにとっての楽しみの一つです。
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【後日談】
ジュリアン誕生後、想像を遥かに上回るすさまじい子煩悩親バカ父ちゃんになっているジョータです。生まれる前は、子どもの写真を撮りまくる友人の奥さんを見て、「オレはああはならん。必要なときに数枚撮るさ。」なんて言っていたのに、今じゃ、常に一眼レフ構えてます。周りから、「He is adorable!(愛らしいね〜)」なんて褒められると、謙遜なんて一切なしで「Yes hi is!!!」。でも、本当によく面倒も見てくれて、休みの日には超早起き(一昨日は4時半起き・・・)の息子に付き合って起きて、わたしは寝坊し放題だし、わたしが学校に行っている時には数時間ちゃんと息子の相手をしていてくれます。たまにワイルドな扱いをしてヒヤッとすることもあるけれど、男だしね。。。すっかり父の顔になったジョータ、そんな君が大好きさ(ってノロケ)。

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