2016年2月28日日曜日

妊娠初期の頃の話【2014年12月3日】

以下は2014年12月3日に書いた記事です。

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妊娠15週に入り、今でこそ落ち着いてきた感があるわたしのつわり。まだ胸焼けやダルさを感じることはありますが、それでも数週間前と比べたら天と地との差があります。今日はそんなつわりの(苦い)思い出や妊娠初期に起きた身体の変化についてお話したいと思います。


まず、妊娠超初期(3週~5週くらい)の頃。この時期は受精卵が細胞分裂を繰り返しながら卵管を下っていたり、着床したり、というまだ妊娠した~とはっきり言うことができない微妙な時期。わたしは特に基礎体温を測るなどしていなかったので排卵日がいつだったのか不明でしたが、自分の月経周期から当たりをつけた排卵日を過ぎて、なんとな~く感じた体調の変化:
    • とにかく腹が減る(しょっぱい物が欲しくて仕方が無い)
    • 眠い
    • 胸が張る
    • 生理予定日前に軽い生理痛のような鈍痛がある
    • 両二の腕の内側がすごく痒い
これらの症状の内、ほとんどが生理前と同じような感じだったので、「あぁ、生理が来るのかしら。まだ1周期目だし、そんなすぐには妊娠しないかな・・・」なんて思っていたのですが、ただ一つ、腕の痒みについては今まで経験したことが無かった症状だったので、気にはなっていました(ジョー太に訴えたところ、「ベイエリア乾燥してるから、皮膚病になったんじゃない?」とか言われていましたが・・・)。

その後、9月18日の生理予定日を過ぎても生理は来ず、9月23日に妊娠を確認。その頃はまだこれと言ったつわり症状も無く、逆に食欲があったので、「もしかして、わたしはつわり軽いタイプかな~」なんてお気楽なことを考えていました。この後に襲ってくるあの苦しみを知る由も無く・・・。


妊娠6週~11週の頃。6週に入った頃、なんとなくですが、食の好みに変化が訪れました。前はランチのときにアメリカ料理でもインド料理でも何でも美味しく食していたのですが、この頃から、さっぱりした和食が欲しくなりました。そして、6週の終わりから、突然やつが襲ってきたのです。

わたしのつわりの症状:

    • とにかく吐く
    • においが無理
    • 尋常ではない倦怠感
  • 吐く・・・食べると吐く。食べなくても気持ち悪くて吐く。食事のことを想像すると吐く。キッチンに近付くと吐く。水を飲んでも吐く。もう一日中マーライオン。吐く事に関しては、大学時代からの華麗な飲酒歴で鍛えられていたはずでしたが、今までのワーストの二日酔いもマシに感じるほど、苦しかったです。何よりも、食べられる物(食べて吐かないという意味ではなく、食べることを想像しても気持ち悪くならない物という意味)の幅があり得ないほど狭くなり、一時期は「雪の宿」だけで生存していました(三幸製菓さん、あなたのおかげで生き延びることができました。感謝)


  • におい・・・これも吐き気につながるので辛かった。まず、近所のインド人が作るインド料理のにおいが無理になりました(インド人よごめん)。朝、昼、晩と外から漂ってくるインド料理のにおいがわたしの鼻腔を刺激し、吐く。その他にも、仕事から帰ってきたジョー太のにおいが無理になりました(ジョー太よごめん)。なので、家に帰るとすぐにシャワーを浴びてもらっていました。寝るときも寝室の窓を開けて、ジョー太のにおいが部屋にこもらないようにしていました(ジョー太さんの名誉のために言いますが、彼は体臭があるタイプではありません。つわりのときって、他人の些細なにおいが無理になるのです)。更には、風呂場の湯気のにおいが耐えられなくなりました。そのため、シャワーを浴びながら何度も吐いたり、シャワーを浴びることが命がけみたいになっていました・・・。また、洗剤や石鹸のにおいにも苦しめられました。アメリカの洗剤はにおいの強いものが多く、ご近所さんが洗濯しているだけで、そのにおいが漂ってきて気持ち悪くなったりしました。我が家の石鹸類はジョー太が無臭のものを買ってきて、総入れ替えしました。


  • 倦怠感・・・これはもう鬱病のような感じ。まぁ、何も食べられず、家の中に引きこもり、終わりの見えない吐き気と延々と戦っているのですから、精神的に病む病む。肉体的にも本当にダルくてダルくて。トイレに行くのもヨロヨロして辛いし、何もしたくない、全てが面倒臭い、生きているのもダルい・・・という感じ。


こんな状態だったから、当然に語学学校も通うことができなくなり、医者のレターを提出して、今学期は休学することになってしまいました。(来年からデカイ腹で復帰予定!)

つわり最中、「つわり いつ終わる」みたいな検索ワードでググったところ、産むまで続いた~みたいな情報があって、ガックリ来ました。実際は、胎盤が完成する15週くらいにスッキリする人が多数派のようです。わたしも多数派でよかったよ、ほんと。

ちなみに、苦しいときに、共感と励ましを求めて母に電話したところ、「つわりっていうつわりは無かったわ~、あ、普段全然食べなかった甘いものが異常に食べたくなったくらいかしらね~」とか言われて、ガックリ。親子でもつわりの体質って違うんですね。。。母が羨ましかったわ。わたし親孝行な胎児だったのね(生まれてから苦労させてしまいましたが)。

なお、日本はどうだか知りませんが、アメリカでは、つわりを緩和するために飲んでも大丈夫な薬があります(吐き気にはdoxylamine、胸焼けにはTums, Mylanta, Pepcid AC等、熱や頭痛にはTylenolといった感じ)。この薬リストは、病院で医者からもらいました。ただ耐え忍ぶのではなく、なるべく人生を送りやすいようにする、というアメリカの価値観は好きです。わたしは、つわりピーク時に何度か吐き気止めの薬を飲みました。もちろん胎芽や胎児に影響が出ないような薬ですから、そこまでスッキリ効いたぜ!って実感はありませんでしたが、飲んだときは少しマシになりました。

そうそう、英語ではつわりのことをモーニングシックネスと言います。しかし、わたしの経験上、苦しいのは朝だけじゃないし、むしろ夜が辛い。気持ち悪くて、胸が締め付けられて眠れないし、本当に夜が辛かった。。。


妊娠12週~今まで。12週を過ぎた頃から、体調の良い日が増えてきました。波はあったものの、食べられるものも少しずつ増えて、においは気にならなくなっていました。この頃、1ヵ月半ぶりくらいに外食もして、日常が戻ってきた~と感激しました。健康っていいねって。それでも先週までは、歯磨きのときに吐いてはいましたが。

今は食欲も例の如く爆発しておりまして、妊婦の春を満喫し始めております。マイナートラブル(眠りが浅すぎる。トイレが近い。肌が痒い等)はちょこちょこあるものの、あのつわりの真っ只中と比べたら、もう生きる幸せに満ち溢れた状態です。妊娠後期にはまた色々苦しいことがあるかもしれませんが、とりあえず今はこの幸せを思う存分感じて、お花畑の中でスキップしていたい気分です。
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【追記】
今ではもうつわりの苦しみを完全に忘れ去っています。二日酔い後もう二度と酒は飲むまいと誓ったけど、また深酔いを繰り返す・・・と同じ?って違うか。陣痛もそうだけど、本当に過ぎ去るとあれは一体何?って感じだから不思議です。ただ、インド料理については、なぜか今だに少し拒否反応があります。あの時代に嗅ぎすぎていたのか?(アパートの上下両隣がインド人でした)インド人が多いシリコンバレーでは致命的です。 にほんブログ村 マタニティーブログ 海外出産へ
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